空間を彩る屛風 —広がる大画面ワイドスクリーン

美術館・博物館

  • 空間を彩る屛風 —広がる<ruby>大画面<rt>ワイドスクリーン</rt></ruby>— 柳橋水車図屛風(右隻) 江戸前期 個人蔵
「屛風」は間仕切りや風よけとして用いられてきた調度です。折り畳むことができるため移動や収納に便利であり、また、折り方によって区切る形や広さも自在であるため実用性の高いものとして愛用されました。 そして、屛風の多くには絵が描かれました。絵の内容により、置かれた空間に意味を持たせたり、場を美しく装飾するなど、空間演出に用いられるようになります。中世には金や銀を多用した屛風が他国との交易に用いられるなど、日本ならではの美術品として注目されていたことを示しています。 屛風絵は、バラエティに富む画題やさまざまな様式で多くの絵師によって手掛けられてきました。屛風特有の横長の大画面は絵師にとって挑戦であったに違いありません。 この展覧会では空間を彩ってきた屛風を紹介します。現代の生活ではあまり目にすることのなくなった屛風ですが、私たちが部屋の模様替えをして楽しむように、また、私たちを今いる場所から別の世界へと導いてくれる魅力的な絵画として鑑賞していただければ幸いです。
日程
2024年2月20日(火)~4月14日(日)
10:00~17:00
前期:2月20日(火)~3月17日(日)
後期:3月19日(火)~4月14日(日)
料金
1,400円
場所
細見美術館 
電話
075-752-5555
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)

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